『天国大魔境』ネタバレ感想。荒廃した世界がたまらない。
天国大魔境
原作者:石黒正数
上のPVが大変良くて衝動買いしましたけど、とても良かったです。
あらすじ
壁に囲まれた世界で暮らす子どもたち。でもその子どもたちはどこか普通じゃない能力を持っている。
一方外の世界では、少年マルと謎めいたお姉さんキルコが文明の滅びた世界を旅していた。彼らはとある目的から「天国」と呼ばれる場所を目指す。
登場人物
マル:15歳の少年。喧嘩強い。マルタッチという「人喰い」を殺す能力を持ってる。
キルコ:マルのボディーガードをする謎のお姉さん。射程距離が短く、一回の充電で3~4発しか撃てないけど高威力な光線銃を持っている。
ロジカルな戦闘シーン
本作では「人喰い」あるいは「ヒルコ」なんて呼ばれる正体不明の怪物が出てきます。名前の通り人を食います。彼らは、銃も効かないので基本的には殺せないみたいなんですが、どういうわけかマルは触れることで「人喰い」を殺す能力を持っています。
でも、殺すためにはしばらく触れている必要があり、尚且つ集中しなければならないので、触れている間は無防備になってしまいます。なので、能力を発動するには大きな隙を作る必要があります。
その隙を作るためにキルコの持つ光線銃と、知恵を活用しながら「人喰い」に立ち向かっていきます。
2巻時点では、「人喰い」はまだ二体しか出ていないのですが、これからどんな特性を持った人喰いが登場して、それらをどうやってマルとキルコは倒すのか楽しみです。
謎の数々と張り巡らされた伏線
一巻のラストではある秘密が明かされるのですが、冒頭であるギャグとも取れるシーンがこれの伏線になってたりしています。
ハッキリと謎が明かされる伏線もあるのですが、「これはどういうこと?」というシーンも多く登場します。特に壁の中のお話では今の所ほとんど謎が明らかになっていません。
あの超能力を持った子どもたちはなんなの? なぜ彼らは壁の中に隔離されてるの? なぜトキオという少年はマルとそっくりなの? 等わからないことだらけなので、3巻以降これらの謎が明かされるのが楽しみです。
まとめ
まだまだ始まったばかりですが、既に引き込まれてしまいます。こういう荒廃した世界を旅する雰囲気が好きなんですよね。マルとキルコのサバイバル生活の描写にも期待です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
下記にて試し読み出来ますが、正直1話ではサッパリなので1巻を読んでみてください。