映画『ワンピース/スタンピード』感想ネタバレ。バレットさん「もう筋肉しか信じられない......」
ONE PIECE/STAMPEDE
製作:日本/2019
上映時間:101分
監督:大塚隆史
あらすじ
海賊による祭典「海賊万博」そこで、海賊王の遺した宝の争奪戦が行われるらしい。意気揚々と参加するルフィ。集結する名だたる海賊達。
しかし、万博の裏では、仕掛け人であるフェスタが怪しい動きをしており......。一体海賊王の遺した宝の正体とは? そしてフェスタの目的とは?
予告
感想
「ファンだったら絶対楽しい!」
この映画の見所は「あのキャラとこのキャラの夢の共演!」です。原作をガッツリ読んでて推しのキャラクターもしっかりといるという方は間違いなく超楽しい作品になっていると思います。
私はワンピースについての知識はパンクハザードくらいまでしかありませんが、それでも十分楽しめましたよ。
前半のお祭り状態の中に漂う不穏な空気
海賊王の遺した宝を目指して船を走らせるオールスター達! が話の中心なんですが、気になると言うか、「この祭り......何かある」(そりゃそう)と感じさせる要素がちょくちょく挿入される。例えば、
・なんかゴチャゴチャ言ってるフェスタ
・海賊の祭りなのに何故かいるたしぎと煙の人
・後ろ姿だけ映るルッチ
・痛そうに左腕を抑えて出てくるロー(見た感じ無傷)
・海賊王の遺した宝に似たリアクションでビックリするウソップとバギー
お祭りムードの中に時々こういった緊張感のあるシーン挟まれるので、「この先どうなってくんだろう!」とワクワクしつつ、前半はテンポよく進んでいきます。 お菓子で例えるとハッピーターンみたいな感じ。
怒涛のバトルに次ぐバトル!
敵であるバレットの登場からはバトルに続くバトルで映画は爆速で突き進んでいきます。
本作の見所はこの後半に集約されています。ファンなら絶対楽しいあのキャラとあのキャラの夢の共演が画面内所狭しと繰り広げられる。それが丸々50分くらい続く。
個人的に嬉しかったのはペローナが登場してくれたとこですね。ペローナ好きなんですよ。顔が。
本作のテーマについて
バレット「一人こそが最強、一人こそが強い!」
ルフィ「そんなわけないでしょ!」
「孤独イズ最強!」とうたうバレットさん。どうして彼がそんな考えを持つようになったのかと言うと、過去に仲間から裏切りにあって殺されかけてるんですよね。
「お前強すぎんだよ! だから死ね!」って言うノリで。そりゃ筋肉しか信じられなくなるわけだよ。
そんなこんなで、純粋に孤独に自分の力を磨き続けたバレットの強さたるや、悪魔の実の能力不使用で最悪の世代を圧倒するほど。まともに戦えてたのルフィとウルージさんくらい。ちなみに最悪の世代さん達はこの後大した活躍もなくフェードアウトして最後にチラッとだけ出てきました。
なんやかんやでルフィを中心にしたサボ、スモーカー、ロー、ハンコック、その他諸々のメンバーによってボコボコにされるバレット。彼が敗北する瞬間、一瞬だけルフィの中にロジャーの面影みたいなものを見るんですよ。
バレットは「俺は一人」とか言って結局、ロジャーという他者を失ってしまった寂しさから戦っていただけなんですよね。
まとめ
もしワンピースファンであれば友達何人かで一緒に鑑賞することをオススメします。終わった後であのキャラがどうだとか、やいのやいの言いながら楽しむまさしくお祭りのような映画ですので。